新年のごあいさつ
2020年1月6日
新年あけましておめでとうございます。
昨年は元号が変わり、「令和」となりました。「令和」の英訳はBeautiful Harmonyだと話題になりましたね。その美しい響きに、これまでとは違う、新しい時代の到来を予感しました。日本人として、日本語的に解釈すると、「令」はうやうやしく頭を下げ、神意に耳を傾ける姿が描かれています。「和」は和(なご)むと読みますが、「和」には平和への誓いを立てる姿、やわらぐ、調和する、などの意味があるのと同時に、禾(のぎへん)があるため食物への敬意を込めた漢字にも見えてきました。
食事を摂らずとも生きていかれるものならば、そんなに便利なことはないでしょう。なかには少食で健康を保っていらっしゃる方も増えてきました。しかし食事をいただくときの幸福感というのも、かけがえのないものです。
わたしたちは食事を通して自らのバランスを保っています。それこそ、ビューティフル・ハーモニーであると捉えました。とはいえ、じつはすでに、すべての存在があって、ありのままで地球はハーモニーを保っている。そこに生まれるものをいかによりよくシフトしてゆくか。
心が整ってくると、人は本当に必要なこと、もの、ことばを選べるようになるといわれています。それは、わたしたちのこころとからだが進化すれば、今添加されているものや改変されているものたちが、自然淘汰されてゆくことであるとも理解しています。
やまゆり生協が求め、守ってきたものの価値や真価、その尊さが、いよいよ世に認められてゆく時代が来たと確信しています。
昨年の12月1日、あいコープふくしまさんのあいコープまつりに伺った際、核兵器廃絶を訴えるためジュネーブへ高校生平和大使として派遣された、赤沼優希さんのお話を伺う機会に恵まれました。彼女は、「大事な人、大好きな地域の幸せを願うことは、英語のいらない国際化で、最大の平和活動」と言葉にされていました。なんて素敵な感覚なのかと感激いたしました。
「おいしく、たのしく、ここちよく。」
特別なものがなくても、心の平和は今すぐに実現できます。
本年もみなさまから学び、前に進みます。新しい一年がみなさまにとりまして、素晴らしい日々となりますことを。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
やまゆり生活協同組合理事長
二戸 依里