「好循環」する酪農との出会い
石岡鈴木牧場(茨城県石岡市)
2023年8月30日
ヨーグルト&チーズ 石岡鈴木牧場(茨城県石岡市)
ビンは回収します
リュースすることで価格を下げていますので、ご理解とご協力をお願いします。ビンが必要な方は別途ビン代をいただきます。100 円
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ヨーグルトの本 向井 智香 〈著〉
エムディエヌコーポレーション
牛と土と人の物語
鈴木昇さんが公務員から畜産業に転身し、一般的な方法での生産を10年間行ってきたが、
牛の健康問題や事故が相次ぎ、そこから問題意識を抱えていました。
その後、酪農コンサルタントの熊谷先生の講演を聞いたことがきっかけで、
昇さんは熊谷先生の提案する新しい方法に興味を持ち、
切り替えて生産を始めることを決意しました。
熊谷先生の方法は、売上や効率よりも長期的な持続可能性に重点を置いたもので、
効果が現れるまでには手間や時間、忍耐が必要なものでした。
しかし、この方法を取り入れる人はほとんどいなかったとされます。
昇さんと妻の夫婦だけが熊谷先生の提案に挑戦し、
新しい方法を実践することを選びました。
広大な圃場
一面に広がっていた牧草 の圃場 は 7 町歩 でとても広いが、これで育てている牛 を賄える程度だという。同じ牧草でも乾燥させない状態と干草の状態の 2 種類をあげているとのこと。えさの部分で見せてくれたのは干草で、根元をよく噛むと甘みを感じられるらしく、実際に噛ませてくれた。甘くなかった。 「ここのはあんまり」鈴木さんは個体差がありそこに集まっていたものはあまり甘くない塊だったよう。牛も味によって食べる量が変化するらしく、や はり甘味が強い方がよく食べるという。
ストレスの少ない牛舎
搾乳をしていない牛はある程度の広さが保たれた牛舎で過ごす。狭いところで生育された牛はストレスと警戒心で、人が入ってくると逃げて鳴くが、ストレスが少なく育った牛は人懐っこい。自からよってきて顔を出し、なめてくれる。
熊谷先生が初めて牧場を訪れた際に、元々使用していた飼料を捨てるよう指示され、
同じく始めた数人の仲間が離れてしまう中、昇さんと妻だけが取り組みを続けました。
熊谷先生は、堆肥の作り方や牛の飼育、餌の与え方など、
細かなアドバイスを提供してくれました。
一方で、昇さんたち自身が材料を揃えることを求められました。
外部の状況に左右されず、長期的な視点で物事を考える姿勢が求められました。
この新しい方法は、即効性よりも継続的な成果を重視するもので、
10年かけて徐々に成果が出るようになりました。
昇さんと妻はその時間と努力をかけてやり続け、
ついに熊谷先生から「弟子」として認められるまでに至ったのです。
サスティナブルな酪農のひとつのカタチ
適正規模...牛の頭数は増やさずに4人家族+スタッフで運営
自給飼料...輸入飼料にできるだけ頼らず、60%以上を自給
循環型酪農...牛糞を堆肥にし、堆肥で牧草を育て、牧草を牛に与える
自立型酪農...補助金などの国の施策に頼らない
負荷価値の高い乳製品...健康な牛の生乳を使ったヨーグルト、チーズ作り