やまゆり生活協同組合

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リレーコラム

DATE 2021.7.1

FROM 岸田美紀

第1回「おやつもごはん」


こんにちは。やまゆり生協さんの「ナチュラルフード講座」で講師を務めている岸田美紀です。

このコラムでは、手作りおやつや調味料のこと、食と子育てなど、ひごろの料理講座でお話ししていることも含めて、暮らしのヒントをお伝えできればいいなと思います。


さて、今回は「おやつ」の意味について。

ご存じの方も多いと思いますが、昔の時刻の表し方では午後2時~4時が「八つ刻(やつどき)」この時間に食べる間食を「おやつ」と呼ぶようになったのが始まりです。

江戸時代くらいまでは多くの人が1日2食だったので、もともとは働く大人のための間食でした。
現代では「甘い菓子を食べる」のが「おやつ」というイメージが浸透していますが、胃袋が小さく、また育ち盛りの子どもにとっては、「おやつ」も大切な「ごはん」です。「手作りおやつ」でイメージするのはホットケーキやドーナツ、プリン、団子などでしょうか。お母さんの手作りおやつはおいしいですし、嬉しい記憶になりますね。                          でも、そんなにがんばらなくても、特別なことのない日は、おいしいおむすびで十分なのではと思います。
また機会を改めてお伝えしますが、砂糖の甘さは大人にとっては心の栄養ですが、小さい子どもには少々刺激が強すぎるもの。お米の主成分はでんぷんですから、噛めば噛むほど甘くなります。でんぷんのやさしい甘みを感じられるようになることは、子どもにとってとても大切です。

今回ご紹介するレシピは「とうもろこしごはん」

鍋炊きでも炊飯器でもできますし、生のとうもろこしがおすすめですがコーン缶でも大丈夫。とうもろこしの自然な甘みが加わって子どもも大人も大好きなごはん。先入観を捨てて、こんなおむすびをおやつにしてみてはいかがでしょうか。子どもは正直なので、あんがい大喜びしてくれるかもしれませんよ。


「とうもろこしごはん」レシピ

<材料>
とうもろこし 1本(実だけで約100g)
米(七分搗きくらいがおすすめ) 3合
塩麹 大さじ2(または塩 小さじ2)
<作り方>
①米は洗ってふつうに水加減して15~30分おく。
②生のとうもろこしは包丁で身をそぎ、①の米の上に加える。芯ものせる。
③塩麹(または塩)を加えて炊飯し、炊きあがったら10分ほど蒸らし、芯を除いてほぐす。
※コーン缶の場合は正味100gほどを加えてふつうに水加減して炊きます。


塩麹を加えて炊いたごはんは冷めてもおいしいです。とうもろこしの芯がよいだしになります。


カテゴリー: 料理

岸田美紀

東京生まれ。1991年有機野菜宅配会社のスタッフとしてオーガニック流通の世界に入る。商品開発・カタログ制作など様々な仕事を行うかたわら、「生産者が想いを込めて作った野菜のおいしさをいかに伝えるか」を探求すべくマクロビオティック料理を学ぶ。その後、穀物菜食カフェのスタッフとしてにて、ケータリングシェフ、料理セミナー講師などを歴任。現在は「町でもできる自給自足的手づくり暮らし」をテーマに発酵食、保存食、マクロビオティックなどの講座を開催中。流通会社での経験を生かして、メーカー向けレシピ開発やコラム執筆なども手がける。